自律神経って何?
近年、雑誌テレビ等で話題になる自律神経。
そもそも自律神経ってどんなもの?
自律神経が乱れているとはどういう状態なのか大まかすぎてよくわかない、
結局のところ乱れるとどうなるの?
整っている時ってどういう状態?
自分でできる方法は?
と様々な質問をいただくので、再度自律神経についてご説明させていただきます。
自律神経とはどんな働きをしているの?
自律神経というのは字のごとく、自分を律する神経です。自分のあらゆるものを律する、つまり制御している器官です。
人は季節、暑い時や寒い時、またストレスが溜まった状態、体調が優れない時など、どんな環境や状況でも生きていかなければなりません。自身がいろんなシーンで対応できるように体の機能を一定に保つ必要があります。その調整をしているのが自律神経です。
自律神経が乱れると必要以上に血圧が上がったり、筋肉が硬くなったり、内臓が正常に働かなくなったりと自分の体を制御することができなくなります。
その結果、肩こり、腰痛、頭痛などの痛みや動悸、めまい、ふらつき、むくみ、不安感、イライラ、焦燥感などの心身の不調としてあらわれます。
下の図を見てもわかるように自律神経とは身体の土台であり、何かしらの原因でこの土台が崩れることによって痛みに限らず、全身の様々な不調が出てくるのです。
逆にいえば自分自身の中心となる自律神経という土台がしっかりしてくると、身体のバランスがとれ、痛みや不調がなくなってきます。
では、土台がしっかりするとはどういう事かというと、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えのバランスが取れている状態です。
自律神経が整うとどうなるの?
自律神経というのは24時間休まずに、呼吸、血圧、筋肉の緊張、内臓の動きなど生きていく上で必要な身体の機能の全て制御していています。
自律神経が正常に働いてくれれば24時間常に身体に血液を巡らせ、呼吸を整え、内臓を動かしてくれるのです。この状態が「自然治癒力が働いている」状態、つまり土台がしっかりしている身体です。
私たちが行っている施術というのは、自律神経を整えて自然治癒力を引き出してあげることで身体を治癒に導きます。
自律神経を整えるのは難しい
自律神経は無意識に働いている為どうなっているのか把握しづらく、一度崩れたものを自分で整えるのはコツを掴むまでは難しいです。
リラックスしようと思ってもできないのと同じで、呼吸が浅かったり筋肉や頭蓋骨が緊張している状態では何をしても芯からリラックスは出来ません。意外にぼーっとするのも難しいのです。ぼーっとするのが得意な人は意外な才能かもしれません。
また、自律神経を整えるためには日常生活そのものが大切です。生きていく為に必要な自分のあらゆる機能を律しているということは、日常生活という基礎的な部分の影響を大きく受けています。
環境の設定、食事、運動、睡眠、生活リズムが非常に大事です。逆に日常生活の基本的な所を後回しにして何か他の事をやろうとしても整うことは稀です。そのくらい自律神経と日常生活の過ごし方には密接な関係があります。
あとは頑張りすぎないことです。リラックスしようと思って出来ないのと同じで、やろうとすると力みます。
テレビや映画をぼーっと見ている時、好きなことに没頭しているときに一番リラックスして身体の状態が整います。調子が悪いときは一度気を紛らわすことも大切です。
次回は自分でできる自律神経の整え方とコツをお伝えします。
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