本日、来院されたお客さんで、旅行に行った後から足のむくみがひどく疲れが取れず、歩き方もガニ股みたいになってしまうという方がいらっしゃしました。
むくんでいるから足をマッサージしたり、足裏を押してみたりしていたみたいですが、全然変わらないとのこと。
検査したところ、足のむくみの原因は腎臓でした。
左側を治療した後、左右差を確認してもらうと全然軽さが違うことを感じていただきました。
右側は腎臓を治療してもまだ重さが残っていて、さらに大腸の動きを出すと、左右差がなくなりました。最近下剤を飲んでいたとのことで大腸の働きが落ちていたと推測。
そのほかにも腰の関節や足の筋膜などを整えて治療終了。
治療後は足のむくみもとれ足が軽くなったとのこと。
足がむくんでいるからといって足が問題になっていることはあまりなく、腎臓や腸などが原因となっている事が多々あります。
これからの季節、必要以上に水分を多く取り腎臓や腸に負担がかかりやすい時期です。
水分の取りすぎには注意しましょう。
水分の取りすぎについてはこちらにも書いていますのでご覧ください。
腎臓ってどこ?どんな機能をしてるの?
と思われた方に簡単にご説明を。
腎臓は、そらまめのような形をした握りこぶしくらいの大きさの臓器で、腰のあたりに左右対称に2個あります。
腎臓はどんな働きをしているのか?
腎臓の働きその1、老廃物を身体から追い出す
腎臓は血液を濾過して老廃物や塩分を尿として体の外へ追い出してくれます。また、体に必要なものは再吸収し、体内に留める働きをしています。
腎臓の働きその2、血圧を調整する
腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整しています。血圧が高いときは、塩分と水分の排出量を増加させることで血圧を下げ、血圧が低いときは、塩分と水分の排出量を減少させることで血圧を上げます。
また、腎臓は血圧を維持するホルモンを分泌し、血圧が低いときに血圧を上げます。
腎臓の働きその3、血液を作る司令塔
血液(赤血球)は骨髄の中にある細胞が、腎臓から出るホルモン(エリスロポエチン)の刺激を受けてつくられます。
腎臓の働きその4、体液量、イオンバランスを調整する
腎臓は体内の体液量やイオンバランスを調節したり、体に必要なミネラルを体内に取り込む役割も担っています。
腎臓の働きその5、強い骨をつくる
骨にカルシウムを沈着させるために必要なビタミンDを活性型ビタミンDзに変える働きをしています。
血液検査で見る項目は?
クレアチニン(Cr)
クレアチニンとは、筋肉内にあるクレアチン(アミノ酸の一種)が筋肉を動かすエネルギーとして使われた後にできる老廃物のひとつです。。クレアチニンは食事の影響を受けないで、常に一定量生産され、ほとんど体内に再吸収されることなく、腎臓からのみ排泄されます。
腎機能が低下すると腎臓から排出されず、血液中にたまり、クレアチニンの値は上がります。
尿素窒素(BUN)
尿素窒素とは、体内でエネルギーとして使われたタンパク質の老廃物(タンパク質の最終代謝産物)です。食事で摂ったタンパク質量に左右されるため、腎臓が悪くなくても過剰なタンパク質摂取によって上がります。
腎機能が低下すると腎臓から排出されず、血液中にたまり、尿素窒素の値は上がります。
ご参考までに。