耳鳴りについて
耳鳴りは原因が特定できない事もあり、naturaでも施術が長引く事が多いです。最近は医学的な根拠と実際の施術の経過の中で耳鳴りについての改善策が見えてきたので、ご紹介しようと思います。
原因
脳腫瘍
鼓膜の傷
突発性難聴
聴神経腫瘍
ストレス
耳垢が溜まっている
高血圧
肩こり
不良姿勢
疲労など
病気が原因の場合もあるので、最初にきちんとした検査を行うことが重要です。まず耳鼻咽喉科専門医・脳神経外科などの受診をお勧めします。
一方で、原因が特定できないものは脳の機能、ストレス(不安感、環境、個人の性質)などが挙げられます。
耳鳴りが改善しにくい要因
耳鳴りの発生機序にはわからない事が多く、説明に説得力を欠く、治療の効果・経過を予測することが難しく治療が進みにくい、耳鳴りを他覚的に捉えることが難しいことが挙げられ、以下の要因が関係しています。
脳の音の判断機構
脳が同時に処理できる音には限界があり、優先順位の高いものから処理する特性があります。 なので他の事に集中していると耳鳴りが気にならなくなります。しかし耳鳴りに意識が向き過ぎるとずっと聞こえる、強く感じるようになります。
脳の機能とストレスや不安感の関係性
脳の海馬という部位は記憶の中枢であり音の判断機構がある場所と考えられていて、同時に感情にも関わります。耳鳴りに対する不快感、その他のストレス(嫌な記憶)などがあると耳鳴りを強く感じさせるようになります。
耳鳴りの人の身体の状態
顎の硬さ、側頭骨(耳の後ろ)の硬さ、過度な緊張、呼吸の浅さが特徴的です。顎は耳の骨を形成しています。
人は顎を無意識に噛み締めていますが、ストレスが多い人程この傾向が強く、顎に必要以上の負荷がかかる事により脳や耳の機能に影響が出ると考えられます。いずれもストレスが多い人・思い込む人・神経質な人に多い身体の傾向です。
耳鳴りの整体の効果・改善策
肩こり・疲労などで一時的に出る耳なりは身体の緊張が取れる事で改善が可能ですので、整体での改善が見込めます。
長年の精神的なストレス・不安感・環境の問題からなっている耳なりは前述した通り、脳の機能や個人のストレスも関係していますので、整体のみでは改善が難しくなります。
このケースでは身体を施術する事に加え、自身の耳鳴りに対する正しい知識を知り、意識の持ち方、生活の工夫が必要です。
耳鳴りを改善する方法
耳なりの機序を知り危険な物ではないと知る
気持ちの余裕を持つ
耳鳴りは他覚的に捉える事が難しい事を知り固執した意識を持たない
好きな事をして耳鳴りから気持ちをそらす
ストレスがある事に過剰に反応しない
思い込まないなど