更年期といえば、カッと熱くなって汗がでるホットフラッシュ、関節痛、疲れやすくなったり、イライラや落ち込みなどの精神的な訴えなどもあり、コントロールすることがなかなか難しいものでもあります。
今日は更年期症状との向き合い方、そして整体の役割をお伝えできたらと思います。
閉経後のカラダは、いままで生理があって当たり前の状態から、生理がなくて当たり前の状態に移行します。
女性ホルモンにより保たれてきたカラダが、今度は女性ホルモンに頼らないでコンディションを保てる状態に変化をしていく必要があります。
カラダはわたしたちが気がつかない無意識の部分で、変化に対応するためにたくさんの試行錯誤を繰り返しています。
人は変化をするときは大きなエネルギーを使います。
これはカラダの場合も同じです。
そんなとき、カラダは落ち着きがなくなりいろんな反応を出します。
更年期の症状は閉経という変化によるカラダの反応として、あって当然のものだと思うのです。
もちろん、表面化してくる症状が嫌だという気持ちもわかります。しかし、それが新しいカラダに生まれ変わるための経過だと知れば、落ち着いて過ごせると思います。
これは、更年期に限らずですが、病気やいろんな症状はその人の捉え方によっても治りが格段に変わります。
その症状を嫌なものと捉え、今すぐにでも消してしまいたいと思うのではなく、うまく変化に対応できるように調整をしてあげる。自分のカラダの変化を受けいれてあげることが大切です。
まだまだ、更年期はいやなものというイメージが強くあります。おそらく向き合い方がわからなくてイライラしてしまう人も多いのではと思います。更年期をどう捉えるのかということを伝えていくのも、わたしたち施術家の役目であると思っています。
整体の役割は、バランスを崩して方向性がわからないカラダに、こういう方向に変化をしていけばいいよ。という道しるべとなるものです。
リーダーがいないグループにまとまりがないのと同じで、カラダも指揮官がいるのといないのではバランスの取り方が違ってきます。
生理が始まる、出産する、そして閉経をする。
一生のうちに大きな変化が起きる女性のカラダ。
そのせいか、女性のカラダは感覚的で感受性が豊かなのも魅力のひとつ。
その都度、変化を受け入れて大切にしていきたいですね。