最近、健康に関する商品、サービスのホームページをみると「これはちょっと」と思う広告やキャッチコピーを見かけます。
景品表示法第5条第1号では、実際の商品・サービスよりも優れていると表示する「優良誤認」を禁じています。
優良誤認とは、具体的に、以下の2点が該当します。
⑴実際のものよりも著しく優良であると示すもの
⑵事実に相違して競争関係にある事業者に係るものよりも著しく優良であると示すもの
つまり、健康食品で実際にはない効果をうたったり、家電製品の性能を示す数値を書きかえたりしているものです。
整体業界で言えば
○○%の方が満足されています
○○%の方が良くなっています
うちの治療院では○回以内で治ります
など、何の基準を持ってその数字を出しているの?と疑問に思うことがあります。
整体サロンnaturaでは、このような数値化は行ないません。
なぜなら、来院された方が何を持って満足したのか、何を持って治ったと感じるのかは
私たちが決めることではなく来院してくださった方が決めることだと考えているからです。
なので、私達の仕事は施術を通してその人の望んでいる状態、つまり目標(ゴール)に向かわせることだと考えています。
人の身体は千差万別で誰一人として同じ人はいません。
治り方も千差万別で、何回で治るかや何を基準に治ったかと数値化するのはとても難しいのです。
当サロンの方針に合わない人は1回で辞めて行きますし
2、3回で大方の痛みや不調がなくなって終了する方もいますし
少し痛みがなくなってある程度動けるようになって終了する方もいますし
健康管理のために月に1、2回の治療を続ける方もいますし
数十回来てやっと痛みがなくなる方もいますし
数年単位で来院されて調子が良くなる方もいますし
一向に変化のない方もいますし
1回の施術で劇的な改善をする方もいます
実際に『治る』という言葉は
病気やけがが良くなって、元の健康な状態に戻るという意味でもの凄く曖昧です。
じゃあ健康な状態とは何なのか?それは誰が健康な状態を判断するの?となります。
決して数値で判断できるものではありません。
そして人間には感情があります。
痛みや不調というのは感情に物凄く左右されます。
私達から身体を見るとだいぶ調子が良さそうだなと思っても、全然症状に変化を感じない方もいます。
そしてその逆もあり、私達から見ると身体にあまり変化はないけど随分と調子がいいという方もいます。
人の身体を施術するのは楽しい反面難しいなといつも思います。
ということで皆さんも整体に限らず、誇大広告を見かけたらその数字の根拠はなんなのか?というところを考えてみることをお勧めします。