【年齢】 70代前半
【性別】 女性
【職業】 主婦
【飲酒・喫煙】 なし
【服薬・サプリメント】 あり
【初回来院日】 2020年3月前半
【最終来院日】 2020年3月後半
【地域】京都郡苅田町
【来院ルート】チラシ
【施術回数】 5回(週一回を5回)
【主症状】 転倒後からのめまい、ふらつき、気分不良、右上肢の痛み
【その他の症状】疲れやすい
【既往歴】メニエール病
【メンテナンス期間へ移行】なし
【施術経過】
今年1月に体調を崩して寝込んでいてトイレに行った時に転倒し頭をぶつけた。病院の検査では問題はなし。その後整形外科に通院していたが回復しなかった為、チラシを見て来院。
身体を見てみると、転倒後の衝撃が右顔面に残っていて硬くなりむくんでいた(自覚もあり)。また、首から背中にかけて緊張が高く交感神経過敏の状態であった。
歩行時と方向転換時にふらつきが見られ、足指が床についていない浮き足になっていた。
初回は転倒後の衝撃が残る顔面の施術を行い、背骨から骨盤を調整。足底の感覚を出して地面に足が着けるように調整した。
右上肢の痛みは転倒の衝撃と元の姿勢と身体の使い方(背骨・骨盤・肩甲骨・肋骨のバランス)の影響がある。
2〜4回目、ふらつきは徐々に軽減。だんだんと楽になってきたとのこと。右顔面の転倒後の衝撃は4回目でほぼなくなり、洗顔時に顔の浮腫みが気にならないとのことであった。
またこの期間も足底の感覚を入れて骨盤から脚の筋肉が効くように調整した。めまいはほぼなし。右上肢の痛みは少し残る。
5回目、主症状のめまいは消失。ふらつきも感じないとのことで終了。メンテナンスへの移行はなし。
【まとめ】
転倒時に身体にかかった衝撃は残りやすく、元々の身体の状態が良くない場合は治癒力が発揮されにくく捻れたまま固まり不調の原因となる。
このクライアントさんも右顔面に転倒後の衝撃が残っていた。
顔面は頭蓋骨の一部であり脳や三半規管が存在する繊細な部位である為、この箇所が硬くなるとめまいが起きる傾向がある。
また、ふらつきの原因は頭部の緊張が高まりすぎた事により、足関節を使えず地面に足指がつかない浮き足になっていた事である。原因不明、いつまで続くかわからない不安などは頭部に意識が集まりやすく精神面からも交感神経過敏になる為、治癒力が弱くなる。
転倒後に起きる不調はまず病院で診察を受けた上で問題がなければ、整体で衝撃や捻れを調整すると早めの改善が見込める。こちらの症例も検査では問題がなかったこと、持病のメニエール病以外でのめまいであった為施術可能であった。
また、右上肢の痛みは転倒の影響はあったが、姿勢や使い方の原因の方が大きいと判断。どこまで施術を継続するかはクライアントのゴールにもよるが、日常生活に支障はないとのこと、メンテナンスの希望はなかったので終了した。
※あくまで個人の経過であり効果を保証するものではありません