【年齢】 60代前半
【性別】 女性
【職業】 サービス業
【服薬・サプリメント】 睡眠導入剤
【初回来院日】 2019年9月後半
【最終来院日】 2019年11月後半
【地域】京都郡みやこ町
【施術回数】 4回(週1回を3回、2週間後に1回)
【主症状】 不眠・首から背中の痛み・不安があり落ち着かない
【その他】 甲状腺機能低下
【メンテナンス期間へ移行】 あり(現在月1回が目安)
【施術経過】
諸事情により2ヶ月間介護をしていた。生活リズムの違いや気負いにより精神的にも身体的にも疲労が溜まってしまい、元の生活リズムに戻れず不眠や肩こりに悩んでいたところ、当サロンのホームページを見つけられて来院。
頭蓋骨がとても硬くなっており、首から背中にかけての緊張も高く交感神経過敏の状態であった。初回は主に交感神経抑制を目的に、頭蓋骨、首、背中の緊張を緩めて呼吸が深くできるように調整をした。
2回目、緊張が落ち着いて身体も気持ちも楽になったとのこと。身体を診てみると首と背中の緊張は少し落ち着いていた。頭蓋骨にはまだ硬さがあったので、引き続き頭蓋骨の調整を行う。3回目から4回目では眠りもだいぶ良くなり、不安感も減ってきたとのことであった。
主な症状が改善されたので、4回目で集中施術期間を終了。メンテナンスの希望もあり、現在はご本人の希望するペースに合わせて施術を行っている。
【まとめ】
不眠の人の特徴は頭蓋骨の硬さがあり緊張がとても高い。特にストレスなどで精神的な緊張があると著名に出る傾向がある。この方の場合も頭蓋骨の硬さとねじれがはっきりと出ていた。頭蓋骨の中には脳があり自律神経の働きや意識を調整する中枢も存在する為、不眠や不安感などの自律神経症状に繋がると考えられる。
現段階では症状が改善されたものの、頭蓋骨の硬さ自体は全て取れてはいない。しかし、ある程度緊張が落ち着いて全身のバランスが取れ、関節や筋肉の動きに連動性が出てくると症状がかなり落ち着くことがわかった。全体のバランスの取れ方は個人によってかなり違いがあり、またどの程度まで回復すれば生活に支障がないかを判断させていただける症例であった。
また、不眠は眠れない事への不安感、不眠の認識が極端なケースも多い。一度も目が覚めてはいけない、こういう風に眠らなければならないという思いが逆に精神的な緊張を作り、不眠を助長させている事も多く見られる。そういった認識を変えていく事でも不安感は解消され改善されるケースもある。→不眠症と対策を参照
初回の心身状態からある程度の回数を重ねる必要性があると感じていたが、普段から食事に気をつけられていたのもあり内臓の硬さは軽度で、治癒力が発揮されやすかったのも順調な経過を辿れたポイントだと考えられる。