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改善症例

五十肩(肩関節周囲炎)

【年齢】 50代前半

【性別】 女性

【職業】 調理

【飲酒・喫煙】 なし

【服薬・サプリメント】痛み止め

【初回来院日】 2018年11月後半

【最終来院日】 2019年8月後半

【地域】京都郡苅田町

【来院ルート】紹介

【施術回数】15回(週1回を5回、2週間に1回を5回、1ヶ月に1回を5回)

【主症状】 右の五十肩による強い痛み(動かした時、寝返り)、可動域制限により仕事と日常生活に支障が起きている

【その他】めまい、不眠、更年期障害、腰痛、膝痛、自律神経症状

【メンテナンス期間へ移行】 なし

【施術経過】

2018年7月頃から右肩の痛みと動かしにくさを感じ整形外科を受診。五十肩と診断される。その後、治療を受けるが改善がみられなかった為、同年11月に既存の方の紹介で来院。

 

右肩の動きは日常生活で支障が起きるまでに制限がある。全身の緊張が非常に高く身体が固まり関節の連動性が低下。主に腰が固い。鋭い痛みの為に精神的・身体的にも疲労していた。痛みで眠れない時もあり。

 

まずは痛みの軽減目的で、全身の緊張を鎮めて交感神経を抑制、リラックスができるように施術を行う。4〜5回目くらいで日常生活での痛みはだんだんと落ち着いてきたとのこと。右肩の可動域はまだ大きな改善はみられない。

 

6回目から10回目までは2週間に1回のペースで施術。調理の仕事で腕を使う回数が多く重たいものを持つこともあり、疲れた日は痛みが出るが、前のような鋭い痛みはないとのこと。可動域は少しずつ改善が見られているが、まだ日常生活を支障なく生活できるまでには達してはいない。

 

10回目から15回目までは月1回で主に可動域改善を目的とした施術を行う。徐々に可動域も改善がみられ、14回目には痛みが気にならず家事や仕事ができているとのこと。日常生活に支障がなくなったので15回目で終了。メンテナンスへの移行はなし。

 

【まとめ】

五十肩になる人の身体は主に腰が固く全身の緊張が非常に高い。その為、全身の関節の連動性が低下して無理な力が肩にかかっている。元々からこの状態の人が閉経して更年期の時期に入ると一気に悪化する傾向がある。

 

また、全身の緊張が高い状態に加え、鋭い痛みで交感神経過敏になる為、さらに緊張を高めてしまい副交感神経に切り替えられず治りが遅れることがある。

 

五十肩の人は精神的にも衰弱している事が多いので、最初は痛みの軽減を優先し精神的な落ち着きを取り戻していく。痛みは交感神経を抑制するとかなり軽減される。

 

五十肩の経過は、最初に痛みが軽減された後に可動域が改善される。可動域改善には肩関節以外にも背骨、胸郭、腰などの連動した動きが必要になる為、回数を重ねる必要があるがきちんと施術を行えば改善されるのも五十肩の特徴である。

 

程度にもよるが、経験上、可動域制限が強いケースでは、元通りを目指す場合約15回くらいが目安である。(痛みの強いうちは間隔を詰める必要があるが、痛みが取れてからは月1ペース。期間や間隔は上記を参考に)

 

※個人の経過であり全ての経過を保証するものではありません。参考として紹介をしています。

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