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更年期は50歳前後の閉経により卵巣の機能が衰え、
女性ホルモンが減少することにより自律神経のバランスが乱れ、
身体的、精神的にさまざまな身体の変化が起こり、以下のような症状が出てきます。
生理になるには、脳にある「視床下部」というところから、
卵胞刺激ホルモン放出ホルモンが出て、
眼球の後ろあたりにある「下垂体」という場所に刺激を与えます。
次に「下垂体」から卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンが、
血液の流れに乗って「卵巣」にたどり着き、
女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを分泌します。
これらのホルモンは子宮内膜を増やし、妊娠しやすい環境を作りますが、
妊娠しないとホルモンの量は減り、子宮内膜が剥がれて「生理」となり、
血液と一緒に排出されます。今度は、「卵巣」から「視床下部や下垂体」に、
常に身体に適量のホルモンが出るように連絡します。
50歳前後になると、卵巣が少しずつ萎縮していき、閉経後には小指ほどの大きさになります。
すると、卵巣は下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンのサインに反応しづらくなります。
その結果、卵巣から出るエストロゲンの分泌が減ります。
エストロゲンが一定量分泌されないと排卵がおこらないので、
下垂体はさらに卵胞刺激ホルモンを出そうとします。
それでも卵巣が反応しなければ、またさらに卵胞刺激ホルモンを出します。
このように、どんどん身体にホルモン量が増えていきます。
こうしてホルモンの量が多くなると、脳が興奮状態となります。
卵胞刺激ホルモンを分泌する下垂体の近くには、
自律神経の中枢である視床下部があるので、
自律神経が刺激され、上記のような症状が出てきます。
副腎とは左右の腎臓の上にあるウズラの卵ほどの臓器です。
副腎は、コルチゾールというホルモンを産生し、
様々なストレスから身体を守る働きをしています。
わずかではありますが、女性ホルモンの分泌も行います。
女性は閉経後、女性ホルモンの分泌が卵巣から副腎へと変わっていく時期でもあります。
ストレスが絶え間なくかかっていると、副腎は常にコルチゾールの分泌を続けてしまい、
女性ホルモンを分泌できなくなります。
特に更年期の時期は、精神的にもストレスを多く受けますので、
女性ホルモンの分泌に影響が出てきます。
更年期障害は年齢を重ねていき、
身体に変化が起こる為に出てくる自然な現象であり、
個人差はありますが誰もが経験します。
「毎日の過ごし方や、今後の自分の身体のメンテナンスについて考え直す」
という身体のサインでもあります。
更年期障害をきっかけに、生活リズムを整えるなど、
身体のメンテナンスを行うことで、更年期以降に発症しやすい生活習慣病である、
がん・糖尿病、骨粗しょう症などの生活習慣病の予防対策になります。
ホルモンバランスの乱れで脳が興奮状態になりイライラが続く事で、
身体が硬く動きづらくなります。硬くなると脊柱一つ一つの動きが悪くなり、
そこから出ている神経を圧迫し、筋肉が硬くなったり、
内臓を固めてしまう原因になります。
整体で脊柱の動きを出すことや姿勢矯正、
頭蓋骨調整や内臓マニピュレーションなどを行うことで、
身体の血液やリンパ、脳脊髄液の流れがよくなり、ホルモンに反応しやすい身体になり、
痛みが出づらい身体にもっていくことができます。
また、卵巣の柔らかさを出すことで、更年期障害の症状を和らげる事ができます。
更年期といえば、カッと熱くなって汗がでるホットフラッシュ、関節痛、
疲れやすくなったり、イライラや落ち込みなどの精神的な訴えなどもあり、
コントロールすることがなかなか難しいものでもあります。
閉経後のカラダは、いままで生理があって当たり前の状態から、
生理がなくて当たり前の状態に移行します。
女性ホルモンにより保たれてきたカラダが、今度は女性ホルモンに頼らないで、
コンディションを保てる状態に変化をしていく必要があります。
カラダは私たちが気がつかない無意識の部分で、
変化に対応するためにたくさんの試行錯誤を繰り返しています。
人は変化をするときは大きなエネルギーを使います。
これはカラダの場合も同じです。
そんなとき、カラダは落ち着きがなくなりいろんな反応を出します。
更年期の症状は、閉経という変化による
カラダの反応として、あって当然なのです。
もちろん、表面化してくる症状が嫌だという気持ちもわかります。
しかし、それが新しいカラダに生まれ変わるための経過だと知れば、
落ち着いて過ごせると思います。
これは、更年期に限らずですが、病気やいろんな症状は、
その人の捉え方によっても治るスピードが格段に変わります。
その症状を嫌なものと捉え、今すぐにでも消してしまいたいと思うのではなく、
うまく変化に対応できるように調整をしてあげる。
自分のカラダの変化を受けいれてあげることが大切です。
まだまだ、更年期は「嫌なもの」というイメージが強くあります。
おそらく向き合い方がわからなくて、イライラしてしまう人も多いのではと思います。
更年期をどう捉えるのかということを伝えていくのも、
わたしたち施術家の役目であると思っています。
整体の役割は、バランスを崩して方向性がわからないカラダに、
こういう方向に変化をしていけばいいよ、という道しるべとなるものです。
リーダーがいないグループにまとまりがないのと同じで、
カラダも指揮官がいるのといないのでは、バランスの取り方が違ってきます。
生理が始まる、出産する、そして閉経をする。
一生のうちに大きな変化が起きる女性のカラダは、
感覚的で感受性が豊かなのも魅力のひとつ。
その都度、変化を受け入れて、大切にしていきたいですね。